それでも部屋に帰ろうとしない彼は、テーブルに着いた後かなり長い文章を打ち始めた。恐らく生徒会長としての仕事をしているのだろう。
「学祭いつあるの?」
「来んなよ」
「行ってみたいけど、宵くんが来て欲しくないなら行かないよ」
「あっそ。ならいいけど」
教えてくれた日付は、授賞式と同じ日取り。本気で行けそうにないので非常に残念極まりない。
(こんな時くらい、いろんなものから解放されて好きにしてればいいのに)
忙しなく返信を送っている彼に大変だねと言うと、「まあ時間は有限だからな」と至極真っ当な返答が飛んでくる。どうやら学校では真面目に取り組んでいるらしい。それが知れただけでも、昼食を一緒に摂った甲斐があったというもの。
「お前もそろそろ焦った方がいいんじゃねえの」
「あ、うん。ちょうど今会社戻ろうかなと思ってた」
そう答えると「そうじゃなくて」と否定した後、宵はにやりと笑った。
「急がねえと、もらい手なくなるぞって話」
「よっ、余計なお世話!」
「仕事遅れんぞー」
「だっ、誰のせいで……!」
「時間は有限だぞ。な? おねえさま?」
「~~……ッ!」



