青い青い空


 きっと、【青い空】を読んだのだろう。ある種の、希望を抱きながら。

 そしてその結果は、彼女の望んでいるものではなかったのだろう。


「黒瀬ちゃん、諦めたらそこで終わりだよ」

「青崎ちゃん、占い師みたいなこと言うんだね」

「占い師の人がそう言ってたの?」

「そうか! 占い師だ!」


 あ、待って。これ多分、そんなキラキラした顔で叫んじゃいけないやつ。


「その人にもう一回占ってもらえばいいんじゃん。タダであたしの奴隷になってくれる人」

「素直に言ったら駄目なの? お見合いをするつもりはないって」

「あたしなんかに拒否権はないよ。散々いろんなことやらかして、これでもかって言うほど編集長に迷惑掛けてるのに……」

(一体どんな迷惑を掛けたんだい黒瀬ちゃん)


 そんな風に嘘を吐いて断ることの方が、その編集長に迷惑がかかるのではないだろうか。


「あぁああああ~~。どうしようどうしよう。ごめんなさいごめんなさいぃ~~」


 様子を見るからに、このパターンで何度もやらかした挙げ句迷惑を掛けてきたのだろう。加えてここの編集長は、震え上がるほど恐ろしいらしい。