〝九色の虹の根元には神様が眠っている〟
光の黒龍は声を荒げた。
人間とは、なんと愚かな生き物なのか。命を何と思っているのかと。崇め奉っておきながら、結局は我々を死の神と恐れているではないか。
我々は一体何のために在るのか。何のために生まれてきたのかと。ならばいっそのこと、この世界などなくなってしまえばいいのだと。
暴れ狂う黒龍を、他の龍たちは宥めようとした。中でも大地の龍は、何度も暴れる黒龍と戦い、体を張って止めた。
そしてその度に言い聞かせた。必ず、成すべきことを知る時がやって来ると。他の龍たちにも言い聞かせた。



