「では改めまして、ベッド貸してくださってありがとうございました」 「ん。でも、今度は気を付けること。お前、俺だったからよかったものの、相手が了安先生だってみろ。どうなってたか」 「先生にもお借りしたことはありますよ?」 「は?」 「以前体調がすぐれなかった時に、気を遣ってくださったんです。先生も一石さんと一緒で、そんなことするような人じゃありませんよ」 「…………」 彼が寄越した沈黙に、信用の二文字は全くと言っていいほどなかった。