授賞式が取り止めになった時から、二人はそれを叶えることを目標に、これまで只管に努力してきたそうだ。どれだけ馬鹿にされようとも、邪険にされようとも、歯を食い縛って。 そして専務と編集長として、ここまで伸し上がった。 今回の二人の提案も、それはそれは笑い飛ばされたそうだ。死んだ人間のために、授賞式など開けるはずもないと。 でも、二人は絶対に諦めなかった。それが二人の、古葉龍青という作家に返せる最初で最後の恩返しだったから。 ……だから二人は、最初で最後の大勝負に出た。