青い青い空




「あれ~? 最後だと思ってたんだけどなあ」


 着席して尚、星の瞬きを放つ衣に挙って「眩しい」と声が上がる。


星彩(せいさい)の。少し調節せい」

「えー。でもいっつもここ暗いしー」

「星彩の」

「ごめんごめん大地(だいち)サン。……それで? 色数足りてないみたいだけど」


 それに答えたのは、深い藍色――深海の衣を纏う者。


(あお)については、直接こちらに出向くことは難しいと判断し、今夜のところは遠隔地からの参加(リモートログイン)にしてもらっている」

「えー。何それ(うみ)チャン。それ可能なのー?」


 すると、空中に現れた電子の画面に、碧落の衣を目深に纏った者が現れた。


(きい)クンも、今度からそうしたら?』

「いいねいいね。そうさせてもらおっ」

「星彩の」

「あはは。ごめんごめん大地サン。冗談だよ」


 大地の衣を纏う者に再び謝罪を入れ、「それで? 他の空席については?」と視線で先を促すが、返ってくる答えは、やはり予想を裏切ってはくれなかった。


(しろ)(くろ)からの応答は、未だないままだ」

「……そう。なら仕方がないねえ」


 三つの空席――主に後者二つの色に、皆様々な思いを乗せて。


「此度の進行は我、潮騒(しおさい)が務めん」


 円卓の会議が、始まる――――。