青い青い空




 最後の一文字を読み終えた私は、それを大事に胸に抱えた。


「……全く。やってくれるぜ龍青の奴」


 大粒の涙を流す私の目の前に、ティッシュ箱をそっと差し出しながら、一石はふっと悪戯っぽい笑みを浮かべた。


「まさか、死んでからの方がしつこかったとは」

「……しつこい、だなんて……」

「だってそれ、恋文だろ? お前宛の。それはもう熱烈な」

「……こい、ぶみ……?」


 そうか。これも、彼が死ぬ間際に遺していったのも、そもそも【青い空】も。


「青崎」

「……?」

「龍青のこと、好きか?」


 ――全部、私宛のラブレターだ。