龍ノ平宅へと到着した私たちは、来て早々に快慶から訝しむような視線を向けられていた。
「あ、あの。こんばんは快慶くん。この間振り」
「うん」
「いいからさっさと上がらせろ。こっちはへとへとなんだよ」
「それはさておき、ちょっと二人に聞くんだけどさ」
そしてそう言うや否や、玄関先で彼は親指と小指を交互に立てた。
「やっぱり二人ってこれなの?」
「「違う」」
「即答するところがまた怪しい」
「「違うったら違う」」
どっと疲れた。きっと、この一週間ずっといじられ続けて溜まった疲れが、今になってやってきたせいだろう。
「そうなんだ。ま、いっか。いろんなことが上手くいったみたいだし」
「いろんなこと? どういうことだ」
「な、何でもないですよ。ね? 快慶くん」
「そうそう。いちゃいちゃしてるのがいい証拠」
「だから! そんなんじゃないから!」
「いいかささっさと家に入れろ快慶!」
近所迷惑になりそうな程大声で怒鳴り声を上げた私たちが家に上がった頃には、それはそれは疲れ果てていた。



