どういうことかと尋ねようとしたが、まるで図ったかのように目の前にハンバーガーのタワーがやってきて、思わず言葉を失った。私のはせいぜい五段くらいだったが、新堂のハンバーガーはその倍以上あったから。
「あ。そういえばついさっき、例の女性が売り場に来てましたよ」
驚いている私を余所に、幸せそうに食べながら話を続ける新堂。しょうがなしに私も、上の段から食べ進めることに。
「出来心でしたって、謝罪しにいらしてました」
「そう、ですか」
「同行していた久賀野さんにもお聞きしました。青崎さん、やさしく諭してあげて欲しいって、お伝えしてたんですね」
「それは……」
その場の全員が嬉しそうな表情をしている中、彼女だけは一人、つらそうに俯いていた。寂しそうな声で、震える指で、それを手渡した。
罪悪感があるなら、ちゃんと反省もできる。やり直せると思った。私はそれを、久賀野に伝えただけだ。
「だからその謝罪はきっと、感謝でもあると思うんです。代わりに受け取っておいたんでお渡ししておきますね」
「……はい。ありがとうございます」
「いえいえ~」と、今日は終始嬉しそうに笑いながら、彼は段数が少なくなったバーガーに齧り付いた。
「まあ由良野さんが聞いたら、『甘い対応も今回限りにして』とか言いそうですけどね」
「あはは。確かに」



