ただでさえ疲労困憊だというのに、余計に疲れさせてしまったことを後悔しながら物販ブースに戻ると、「あ。青崎さーん!」と、よく知った声。器用なことに、接客をしながら声を掛けたらしい。
「ごめんなさい、新堂くんがはまってくださっていたんですね」
慌てて手伝いに入ると、彼は嬉しそうに頬を緩めた。
「全然大丈夫ですよー。手が空いて暇してたのでー」
「え。それってつまり、大丈夫じゃないのでは」
「大丈夫ですよー。でももし可能であれば、あとで青崎さんと一緒に休憩したかったりしますー」
「勿論、それくらい可能ですよ」
ただ、休憩に入るのはまだもう少しかかりそうだと言うと、彼はそれにも「全然大丈夫ですー」と嬉しそうに笑ってくれた。
「そういえば、由良野さんとは無事に会えたんですか?」
それから一時間後、行列がまだまだ捌き切れない中、休憩から戻ってきた由良野から指示をもらい、新堂と二人で休憩を取ることに。
近くに美味しい本格ハンバーガーがあるらしく、そこでランチをすることになった私は、彼からの問いかけに苦笑を漏らしながら頷いた。
「物凄く怒られました」
「青崎さん、あれから音信不通でしたからねー」



