【虹の根元には宝物が眠っている】
根元を掘ると宝や金塊が出ると広く言い伝えられている、ヨーロッパや中国にもある伝説。日本では特に七色だと言われているそれが、もしも九色だったら。その根元には、一体何が眠っているのか。
主人公がその九色の虹を探しに行くことから、この【青い空】の物語は綴られている。
『九色の虹かあ』
『読むなら貸すよ?』
頬杖を突きながら、彼女はどこか疲れている様子で目蓋を下ろす。
『ううん。ただ、九色の虹の根元には何があるのかなって』
『気になる?』
『何があるの?』
『ネタバレしていいの?』
『全然大丈夫』と、やはり疲れているらしい彼女は、昼食も食べないままテーブルに突っ伏した。
『実は、その九色の虹は』
『あ。思い出した』
『読んだことあったの?』
『ううんそうじゃなくて。実はさっきさ、偶然見つけたんだ。占い師』
『だから、その話をしようと思って青崎ちゃん捜したんだった』と、にっしっしと彼女は上機嫌そうに笑った。だから私も、実は占ってもらったことを話すことにした。
どうして疲れているのか。つらそうなのか。苦しそうなのか。悲しそうなのか。寂しそうなのか。どうして、今まで聞かなかった本の内容を知りたがったのか。それは、聞かないまま。



