青い青い空

 ♢


 一枚の写真を眺めながら「ばあちゃん久し振り。元気だった?」と、――は電話口に問い掛けた。


『わりかったの。まだ死んどらんでの』

「何でそうなるんだって。元気でいてよずっと」

『用は何ね。金ね。年金ね』

「違うって。なんか、少し懐かしくなってさ」


 また零れ落ちそうになったそれを、――はシャツの袖でぐいっと拭う。


「……僕、虹を探しに行ってくるよ」


 泣いてばかりはいられない。もう、決めたから。