青い青い空


 慌てて視線を外すも「こら」と、逃げたことを咎めるように、両頬に手が触れ逃がしてもらえない。


(ちょ、ちょっと待って。あまり時間はなさそうだけど、一旦落ち着こう)


 取り敢えず、何がきっかけでこんな状況に陥ってしまったのか。

 彼を怒らせたならまず謝ってしまおう。いやそうするしか方法はない。


「ご、ごめんなさ……」


 だって彼はもう、鼻先が触れ合ってしまうほどの距離にいたのだから。