翌朝。文芸部署内は怒号が飛び交っていた。
「どういうこと青崎さん! この書類の期日、昨日までに変更になったって言ったわよね! どうしてできていないの!」
「す、すみません。確認を怠っていました。今すぐに取り掛かります」
「いや、それ普通に困るから。この書類今日の会議で使うって言ったよね。計算全然合ってないんだけど」
「え? 何度も確認したのでそんなはずは……」
「はあ? じゃあ僕が間違ってるって言うの。仕事ができないのを他人のせいにすんなよ」
「すっ、すみません。13時の会議までには必ず訂正したものを出しますので」
「じゃああたしの書類はどうするつもりなの?! 10時に先方がお見えになるんだけど?!」
「は、はい。10時までには必ずお持ちします」
全力で頭を下げてから、必要な書類だけを抱えて部署を飛び出そうとすると、「ちょっと待ちなさいよ」と苛立った声がかかる。
「あなたに指示したのって一週間前だったわよね。そんな短時間でできることを、後回しにしてたわけ?」
「編集長のお気に入りは、こんな雑用してられないんだってさ」
「そんなつもりは……」
「いいからさっさと仕事しなさいよ!」
「は、はい。すみません」



