もう一回言って

え…ど、どうしよ…なんか涼ちゃんを直視できない…。
頑張れ。なんて言われたら…う、嬉しいしなんていうか…。
「せいぜい俺との距離を詰められるようになるまで頑張るんだな。足の速さも背も」
ム…ムカつく!!足の速さはしょうがないけど、背は気にしてるんだからねこっちだって!
てか涼ちゃんが高いだけでしょうが!保育園と小学校の時は私のほうが高かったのに。
私は中1の時に成長期が止まったんだから仕方ないでしょ!
ぜーんぜん、涼ちゃんを直視できなくなんかないもん!!
「涼ちゃんのバカ!負けないからね!!あーもう、涼ちゃんと走りたくないっ!」
唯一の取り柄と言ってもいい運動神経で誰かに負けるなんて絶対に嫌だ!
「そうか。俺は未桜と走るの楽しみにしてる」
「な…!」
不意打ちはずる…。
「嘘☆」
…やっぱり走りたくない。でも、負けるから走りたくないなんて、もっと嫌。
この悪魔にだけは死ぬ気で勝つんだから!
それにしても前より意地悪だし!涼ちゃんやっぱりおかしい!変!
変わるのが悪いことじゃないってわかってる。けど不安だー。
って、朝も考えてたなこんなこと。
あーとにかく!絶対に涼ちゃんにだけは負けない!


*当日*
今日はいよいよ体育祭!リレーは最後だからそれまでは同じ白組の子がやってる種目を観て応援応援!
はちまき、リレーの途中で落とさないようにしっかり結んで…っと。カチューシャ風にしたら可愛いかな?旭先輩に見てもらえるかな…?
「ずいぶん気合入ってるね、未桜」
彩も運動神経抜群だから楽しそうに準備体操をしている。
「もちろん!負けられない戦いだからねっ!」