もう一回言って

おかしいだろ、なんで2LDKなんだ?
「言ったろ。未桜の家、シングルマザーだって。ここに越してきたときはもう二人だったからな。元々二人部屋なんだよ。俺の家も2LDKなんだけど。それで、俺と未桜が同居するってことになって、二人だけだからこのままでいいってことで、部屋も増やさなかったんだ。…まあ、言ってもわかんないか。とにかく、お前と未桜は二人きりにはぜってぇさせねーからな」
聞いてもないのに自分から話し始めたと思ったら急に終わらせて…。
「俺と黒崎が同じ部屋で寝て、未桜が別の部屋で寝ればいいだろ」
「ダメだ。…未桜は、おばさんが出張に行ってから、強がりだけど寂しがり屋で…たまに俺の部屋で寝てんだよ。だから、こんな天気も悪くて暗い日に一人で寝るなんてあいつは嫌がる。嫌がらなくても、内心びくびくしてるだろーよ」
「…未桜が寂しがり屋とか強がりなんて聞いたことなかったけど」
「元カノのこと、少しくらい知ってろよ…。マジで何にも知らねーんだな。確かに未桜は秘密主義なとこあっけど…」
黒崎が呆れたようにため息をついて手を洗う。
「よし。もう片付け終わったから俺寝るわ。お前もさっさと明日の準備して寝とけよ。部屋は階段上がって真ん中の部屋な」
「‥わかったよ」
そんなに俺と未桜が近づくのが嫌かなー。
黒崎が二階に行ってから十分ほどたってから、俺も階段を上がって用意された一つの布団に寝転がった。