そして今に至り、私は凱斗さんのマンションの広々としたリビングで、オットマンつきのソファに寝そべって、一人で大画面で映画を観ている。
引っ越しの日こそわざわざ休みと取って、荷解きを手伝ってくれたものの、私と凱斗さんの生活は見事にすれ違った。
勤務日も時間もバラバラな私達が、家で顔を合わせることは滅多になく、結婚したという実感は、はっきり言って薄い。
「青柳さん」
「えっ、あ、はい!」
ドリンクサービスを終えたギャレーで話しかけて来たのは、昨年結婚したばかりだという先輩CAだ。
結婚を機に仕事でも青柳姓を名乗ることにしたけれど、まだまだ慣れなくて、呼ばれるたび心臓が跳ねる。
「青柳さんとこも新婚なのにすれ違いばっかりで寂しいでしょ」
先輩の旦那さまは同業者ではなく一般企業に勤めているらしい。
元々出張の多い仕事で家を空けることが多いようで、家で一緒に過ごせるのはひと月でも片手で足りるほどだという。
CAとパイロットの夫婦である私達も似たようなものだ。いや、もっとひどいかも。
「そうですね、寂しいです」
引っ越しの日こそわざわざ休みと取って、荷解きを手伝ってくれたものの、私と凱斗さんの生活は見事にすれ違った。
勤務日も時間もバラバラな私達が、家で顔を合わせることは滅多になく、結婚したという実感は、はっきり言って薄い。
「青柳さん」
「えっ、あ、はい!」
ドリンクサービスを終えたギャレーで話しかけて来たのは、昨年結婚したばかりだという先輩CAだ。
結婚を機に仕事でも青柳姓を名乗ることにしたけれど、まだまだ慣れなくて、呼ばれるたび心臓が跳ねる。
「青柳さんとこも新婚なのにすれ違いばっかりで寂しいでしょ」
先輩の旦那さまは同業者ではなく一般企業に勤めているらしい。
元々出張の多い仕事で家を空けることが多いようで、家で一緒に過ごせるのはひと月でも片手で足りるほどだという。
CAとパイロットの夫婦である私達も似たようなものだ。いや、もっとひどいかも。
「そうですね、寂しいです」


