想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜

 地方に行って、過干渉気味な家族や親族に会ってカルチャーショックを受けたんじゃないかとひそかに心配していたけれど、杞憂だったようだ。
 凱斗さんはすっかり周りに馴染み、家族の一員として受け入れられていた。


 正式に両家の許しを得て、「せっかく凱斗がその気になったんだから」と凱斗さんのお母さま主導でバタバタと結納を行った。

 結婚式に関しては、「一生に一度のことだから、きちんと時間をかけて準備をしたい」という私達の意見が受け入れられ、一年後を目途に。

「できれば一日でも早く一緒に暮らしたい」というおそらくは凱斗さんのリップサービスを真に受けた母に強く勧められ、先に籍を入れることになった。


 凱斗さんと初めて話した日からおよそ半年。うだるほど熱い真夏の日に、私達は晴れて夫婦となった。