「青柳さんの『いい考え』ってこれですか?」
「だってそうだろう。君は同じ会社の俺と結婚すれば、見合いもしなくていいし、将来的に会社を辞めて福岡に帰る必要もなくなる。俺はこれ以上うるさい思いをしなくてすむ」
「でも、結婚していても気にせずアタックする人もいるかもしれませんよ?」
「そんなやつは軽蔑の対象でしかないが、既婚者であることはより強い牽制になる。とりあえず、上司のいらん世話はなくなるだろう」
ちょうどスープが届き、お互い口をつぐむ。
私はようやく前菜に手をつけ初め、スープを飲む青柳さんをチラリと盗み見た。
多くの女性を魅了する、端正な顔立ち。
見惚れてしまうほど洗練された立ち居振る舞い。
上司の覚えもめでたく、数いるコーパイの中で最もキャプテンに近い人だと言われてもいる。
……青柳さんほど、結婚相手として母を納得させられる人はいないんじゃない?
「いやいやいやいや」
流されそうになっている自分に気づいて、慌てて首を振る。
「やっぱりダメですよ、嘘つくなんて。それに、青柳さんは相手が私で本当にいいんですか? いつか本当に好きな人ができたらどうするんです?」
「だってそうだろう。君は同じ会社の俺と結婚すれば、見合いもしなくていいし、将来的に会社を辞めて福岡に帰る必要もなくなる。俺はこれ以上うるさい思いをしなくてすむ」
「でも、結婚していても気にせずアタックする人もいるかもしれませんよ?」
「そんなやつは軽蔑の対象でしかないが、既婚者であることはより強い牽制になる。とりあえず、上司のいらん世話はなくなるだろう」
ちょうどスープが届き、お互い口をつぐむ。
私はようやく前菜に手をつけ初め、スープを飲む青柳さんをチラリと盗み見た。
多くの女性を魅了する、端正な顔立ち。
見惚れてしまうほど洗練された立ち居振る舞い。
上司の覚えもめでたく、数いるコーパイの中で最もキャプテンに近い人だと言われてもいる。
……青柳さんほど、結婚相手として母を納得させられる人はいないんじゃない?
「いやいやいやいや」
流されそうになっている自分に気づいて、慌てて首を振る。
「やっぱりダメですよ、嘘つくなんて。それに、青柳さんは相手が私で本当にいいんですか? いつか本当に好きな人ができたらどうするんです?」


