オーダーは青柳さんに任せてしばらくすると、スパークリングワインと炭酸水が運ばれて来た。続けてカラフルなソースのかかった前菜も届く。
「乾杯でもしとくか?」
どこか楽し気な青柳さんをじろりと睨む。
正直に言うと、ずっと困惑していて乾杯なんてする気分じゃない。
だからと言ってここで断るのも大人げないと思い、言われるままグラスを合わせた。
口当たりは軽いけれど、度数はしっかりとありそうなスパークリングワインが喉を焼く。
「桐島さんが、悪いことをした」
どうして青柳さんが謝るのだろう。
「昔から、なぜか目の敵にされてるんだ。君と俺の噂を聞きつけて、それでちょっかいを出しにいったんだろう」
職種も部署も違う二人なのになぜ? 聞いてみたけれど、青柳さんも理由はわからないらしい。
目立つ人だから、それだけで反感を買うこともあるのかもしれない。そういうところは、本当に気の毒だと思う。
「あの噂、青柳さんの耳にも届いてたんですね」
「今日も解散になった途端、同じチームのCAに君とつきあってるのかって聞かれたよ」
「なんて答えたんですか」
「別になにも」
それって、沈黙は肯定と捉えられても仕方ないのでは?
「はっきり否定してくれればよかったのに」
「結果的にそうしない方がよかっただろ。婚約者が口から出まかせだったってばれたら、また桐島さんに絡まれるぞ」
「乾杯でもしとくか?」
どこか楽し気な青柳さんをじろりと睨む。
正直に言うと、ずっと困惑していて乾杯なんてする気分じゃない。
だからと言ってここで断るのも大人げないと思い、言われるままグラスを合わせた。
口当たりは軽いけれど、度数はしっかりとありそうなスパークリングワインが喉を焼く。
「桐島さんが、悪いことをした」
どうして青柳さんが謝るのだろう。
「昔から、なぜか目の敵にされてるんだ。君と俺の噂を聞きつけて、それでちょっかいを出しにいったんだろう」
職種も部署も違う二人なのになぜ? 聞いてみたけれど、青柳さんも理由はわからないらしい。
目立つ人だから、それだけで反感を買うこともあるのかもしれない。そういうところは、本当に気の毒だと思う。
「あの噂、青柳さんの耳にも届いてたんですね」
「今日も解散になった途端、同じチームのCAに君とつきあってるのかって聞かれたよ」
「なんて答えたんですか」
「別になにも」
それって、沈黙は肯定と捉えられても仕方ないのでは?
「はっきり否定してくれればよかったのに」
「結果的にそうしない方がよかっただろ。婚約者が口から出まかせだったってばれたら、また桐島さんに絡まれるぞ」


