乗務終わりに、同じ便のクルーの一人に聞かれて驚いた。
俺から聞かずとも、そのCAが『社内の噂』とやらをぺらぺら話して聞かせてくれる。
俺は否定も肯定もせず、そのおしゃべりなCAに一瞥をくれると、オフィスへと戻ることにした。
相手にするだけ無駄だ。
「青柳と三崎さんがつきあってるんじゃないかって、客室乗務部で噂になってるよ」
オフィスに戻って俺の目に飛び込んできたのは、三崎さんに詰め寄る桐島さんの姿だった。
あろうことか、彼女の手首を掴んでいる。頭にカッと血が上るのがわかった。
「離れてください」
三崎さんと桐島さんの間に割って入る。三崎さんが微かに震えているのに気づき、怒りに震える。
「そうですね。確かに俺達はそういう関係ではない」
自分でも、どうしてこんなことを口走ったのかわからない。
「彼女は俺の婚約者です」
嘘でもなんでもいい、とにかく彼女のことを守りたかった。
三崎さんに触れる桐島さんのことが心から不快だったし、自分以外の誰も、彼女に近づかせたくない。
突然襲ってきた感情に、自分でも驚く。
ああそうか。これが独占欲というやつだ。
自覚したよ、新庄。
そうか俺は、彼女のことが好きなんだ。
俺から聞かずとも、そのCAが『社内の噂』とやらをぺらぺら話して聞かせてくれる。
俺は否定も肯定もせず、そのおしゃべりなCAに一瞥をくれると、オフィスへと戻ることにした。
相手にするだけ無駄だ。
「青柳と三崎さんがつきあってるんじゃないかって、客室乗務部で噂になってるよ」
オフィスに戻って俺の目に飛び込んできたのは、三崎さんに詰め寄る桐島さんの姿だった。
あろうことか、彼女の手首を掴んでいる。頭にカッと血が上るのがわかった。
「離れてください」
三崎さんと桐島さんの間に割って入る。三崎さんが微かに震えているのに気づき、怒りに震える。
「そうですね。確かに俺達はそういう関係ではない」
自分でも、どうしてこんなことを口走ったのかわからない。
「彼女は俺の婚約者です」
嘘でもなんでもいい、とにかく彼女のことを守りたかった。
三崎さんに触れる桐島さんのことが心から不快だったし、自分以外の誰も、彼女に近づかせたくない。
突然襲ってきた感情に、自分でも驚く。
ああそうか。これが独占欲というやつだ。
自覚したよ、新庄。
そうか俺は、彼女のことが好きなんだ。


