新庄には、実家の父との不和や、一日でも早く機長になって、父に認められたいと思っていることなどを話している。
腹の底では、俺のことを心配してくれているのだ。
「そういや、千佳ちゃんから聞いたんだけどさ……」
調子よく話していた新庄が声のトーンを抑え、顔を近づけてくる。
千佳ちゃんとは、新庄が晴れてつきあえることになったという彼女のことだ。
「本社の桐島さん、色んな人におまえのこと聞いて回ってるらしい。どうにかして弱点を見つけ出したいんだろうな」
本社の広報部にいる桐島さんは、大学の先輩だ。学部は同じだが、学生時代にこれといって接触はないはず。しかし、以前から俺のことを目の敵にしていて、なにかと突っかかってくる。色々やりにくい相手だ。
「ほんとおまえ、桐島さんに何したの」
「知らないよ。身に覚えもない」
なんとなく、三崎さんのことは知られたくないと思っていたのに、それは起きた。
先日、仕事を終え帰ろうとして、タクシーを逃した三崎さんを俺の車で送ったことがあった。それを社内の誰かに見られていたらしい。
「青柳さんって、客室三課の三崎さんとつきあってるって本当ですか?」
腹の底では、俺のことを心配してくれているのだ。
「そういや、千佳ちゃんから聞いたんだけどさ……」
調子よく話していた新庄が声のトーンを抑え、顔を近づけてくる。
千佳ちゃんとは、新庄が晴れてつきあえることになったという彼女のことだ。
「本社の桐島さん、色んな人におまえのこと聞いて回ってるらしい。どうにかして弱点を見つけ出したいんだろうな」
本社の広報部にいる桐島さんは、大学の先輩だ。学部は同じだが、学生時代にこれといって接触はないはず。しかし、以前から俺のことを目の敵にしていて、なにかと突っかかってくる。色々やりにくい相手だ。
「ほんとおまえ、桐島さんに何したの」
「知らないよ。身に覚えもない」
なんとなく、三崎さんのことは知られたくないと思っていたのに、それは起きた。
先日、仕事を終え帰ろうとして、タクシーを逃した三崎さんを俺の車で送ったことがあった。それを社内の誰かに見られていたらしい。
「青柳さんって、客室三課の三崎さんとつきあってるって本当ですか?」


