季節は移り、六月。
梅雨入り間近とも言われる東京は、じめっとしていて空気が重い。
最近なんだか最近が晴れないのは、たぶんこの気候のせいだ。
ただでさえ、このじめじめした空気にうんざりしてるというのに、同期の新庄に誘われて飲みに来てみれば、やつはテラス席で一人、ビールを呷っていた。
「よう!」
「なんでテラス席にしたんだよ」
「なんだよ、たまには外で飲むのも気持ちいいだろ」
「湿気がひどくてそれどころじゃないよ。ったく、席替えてもらうぞ」
汗をかいたジョッキを手に持ち、新庄がしぶしぶ俺のあとに着いてくる。
「すみません、生一つ」
空調の効いた室内でジョッキの半分くらい一気にビールを飲み、ようやく一息ついた。
「どうしたの。機嫌悪くない?」
「別に、悪くない」
「青柳さ、最近三崎さんと話したか?」
口に含んでいたビールをふき出しそうになった。
「大丈夫か?」
「どうして三崎さんの名前が出てくるんだよ」
「や、会えてないから機嫌が悪いのかなと思って」
「俺の機嫌と三崎さんがなんで関係あるんだ」
「あれっ、いまだ無自覚?」
「なんのことだ」
梅雨入り間近とも言われる東京は、じめっとしていて空気が重い。
最近なんだか最近が晴れないのは、たぶんこの気候のせいだ。
ただでさえ、このじめじめした空気にうんざりしてるというのに、同期の新庄に誘われて飲みに来てみれば、やつはテラス席で一人、ビールを呷っていた。
「よう!」
「なんでテラス席にしたんだよ」
「なんだよ、たまには外で飲むのも気持ちいいだろ」
「湿気がひどくてそれどころじゃないよ。ったく、席替えてもらうぞ」
汗をかいたジョッキを手に持ち、新庄がしぶしぶ俺のあとに着いてくる。
「すみません、生一つ」
空調の効いた室内でジョッキの半分くらい一気にビールを飲み、ようやく一息ついた。
「どうしたの。機嫌悪くない?」
「別に、悪くない」
「青柳さ、最近三崎さんと話したか?」
口に含んでいたビールをふき出しそうになった。
「大丈夫か?」
「どうして三崎さんの名前が出てくるんだよ」
「や、会えてないから機嫌が悪いのかなと思って」
「俺の機嫌と三崎さんがなんで関係あるんだ」
「あれっ、いまだ無自覚?」
「なんのことだ」


