なんと、コールに出たのは三崎さんだった。驚きで一瞬固まってしまう。
「あの……?」
「失礼、コーパイの青柳です」
拒否反応をされるんじゃないかと思い、遠慮がちにオーダーを告げる。
以前、同様にコールをかけた時、CAからあからさまに嫌がられたのだ。
「わかりました。お一つでよろしいですか?」
ところが、三崎さんは全く声に険しさがない。ホッとしてコールを切り、しばらくすると、ドアをノックする音がした。
「失礼します。コーヒーをお持ちしました」
「ああ、ありがとう。忙しい時に申し訳ない」
「いえ、お客様だけでなく、クルーにも気持ちよくフライトしていただきたいのでこれくらいは……」
それどころか、にこりと微笑まれ驚いてしまう。
コーヒーを受け取り、業務へ戻る彼女の背中を追う。
ギャレーに戻る途中も、客席に異常はないか、お客様がなにか欲していないか気持ちと視線を配りながら帰っていく。
その凛とした、姿勢の良い後姿をとても美しいと思った。
ああ、この子はたぶん、本当に……。
裏表のない、性根の優しい女性なのだろう。そう感じさせるには十分な出来事だった。
「あの……?」
「失礼、コーパイの青柳です」
拒否反応をされるんじゃないかと思い、遠慮がちにオーダーを告げる。
以前、同様にコールをかけた時、CAからあからさまに嫌がられたのだ。
「わかりました。お一つでよろしいですか?」
ところが、三崎さんは全く声に険しさがない。ホッとしてコールを切り、しばらくすると、ドアをノックする音がした。
「失礼します。コーヒーをお持ちしました」
「ああ、ありがとう。忙しい時に申し訳ない」
「いえ、お客様だけでなく、クルーにも気持ちよくフライトしていただきたいのでこれくらいは……」
それどころか、にこりと微笑まれ驚いてしまう。
コーヒーを受け取り、業務へ戻る彼女の背中を追う。
ギャレーに戻る途中も、客席に異常はないか、お客様がなにか欲していないか気持ちと視線を配りながら帰っていく。
その凛とした、姿勢の良い後姿をとても美しいと思った。
ああ、この子はたぶん、本当に……。
裏表のない、性根の優しい女性なのだろう。そう感じさせるには十分な出来事だった。


