俺の場合、フライト中に客室と直接やりとりをする時の相手は、先任客室乗務員が多かった。
若手と話す機会なんて、ステイ中に仲間に誘われて食事に出た時くらいじゃないだろうか。それでも挨拶程度だ。
「一人のCAと仕事で何度も一緒になることなんてそうそうないだろ。覚えていられるわけがない」
「じゃあどうして三崎さんのことは覚えてるんだよ」
「どうしてって……」
彼女の発言が心に残ったからとしか言いようがない。
「お前がなんと言おうと、彼女のことはそういうんじゃない」
俺は仕事以外にかまけている暇はないんだ。変なことを言って心を乱すのはやめてほしい。
「わかったわかった。そういうことにしておいてやるよ」
「なにがわかったのか知らんが、お前ももうブリーフィング始まるんだろ。早く行くぞ」
「はいはい」
にやにやと嫌らしい笑みを浮かべる新庄を急かして、キャプテンを迎える準備に取り掛かった。
久しぶりのシカゴ線。フライトプランに目を通していると、一人のクルーの名前が目に入った。
三崎蒼羽。
一緒に乗務するのは初めてだ。新庄とあんな話をしたばかりだからか、なんとなく落ち着かない気分になる。
若手と話す機会なんて、ステイ中に仲間に誘われて食事に出た時くらいじゃないだろうか。それでも挨拶程度だ。
「一人のCAと仕事で何度も一緒になることなんてそうそうないだろ。覚えていられるわけがない」
「じゃあどうして三崎さんのことは覚えてるんだよ」
「どうしてって……」
彼女の発言が心に残ったからとしか言いようがない。
「お前がなんと言おうと、彼女のことはそういうんじゃない」
俺は仕事以外にかまけている暇はないんだ。変なことを言って心を乱すのはやめてほしい。
「わかったわかった。そういうことにしておいてやるよ」
「なにがわかったのか知らんが、お前ももうブリーフィング始まるんだろ。早く行くぞ」
「はいはい」
にやにやと嫌らしい笑みを浮かべる新庄を急かして、キャプテンを迎える準備に取り掛かった。
久しぶりのシカゴ線。フライトプランに目を通していると、一人のクルーの名前が目に入った。
三崎蒼羽。
一緒に乗務するのは初めてだ。新庄とあんな話をしたばかりだからか、なんとなく落ち着かない気分になる。


