彼、青柳凱斗さんもまた、社内では有名人だ。
年齢は、確か私より2歳上の30歳。自社養成パイロットとして入社後、今は副操縦士として勤務しているが、AJA史上最速で機長になるのではと噂されるくらい有能な人だと聞いている。
でも、彼が有名なのはそれだけが理由じゃない。
さらさらの黒髪に、人目を引く整った顔立ち。女性の中でも背の高い方である梶原さんが見上げるほどの高身長。おそらく180センチは優に超えている。
優秀で将来有望な上に見目麗しい青柳さんは、端から見ていても驚くほどよくモテる。のだけれど、私は少し苦手なのだ。というのも……。
「この後お時間ありますか? よかったら、私とお食事にでも行きません?」
どうやら梶原さんも、青柳さん狙いらしい。女性の私でも見とれてしまうほどの美しい笑顔で、青柳さんを見上げている。
「……俺が、なぜ君と?」
けれど、聞こえて来た返事は冷ややかなものだった。
エレベーターを待っていた青柳さんは少しだけ梶原さんの方に顔を向けると、不可解だとでも言いたげに眉をしかめている。
冷たい声と言い方に、自分が言われた訳でもないのに、びくっとしてしまう。
年齢は、確か私より2歳上の30歳。自社養成パイロットとして入社後、今は副操縦士として勤務しているが、AJA史上最速で機長になるのではと噂されるくらい有能な人だと聞いている。
でも、彼が有名なのはそれだけが理由じゃない。
さらさらの黒髪に、人目を引く整った顔立ち。女性の中でも背の高い方である梶原さんが見上げるほどの高身長。おそらく180センチは優に超えている。
優秀で将来有望な上に見目麗しい青柳さんは、端から見ていても驚くほどよくモテる。のだけれど、私は少し苦手なのだ。というのも……。
「この後お時間ありますか? よかったら、私とお食事にでも行きません?」
どうやら梶原さんも、青柳さん狙いらしい。女性の私でも見とれてしまうほどの美しい笑顔で、青柳さんを見上げている。
「……俺が、なぜ君と?」
けれど、聞こえて来た返事は冷ややかなものだった。
エレベーターを待っていた青柳さんは少しだけ梶原さんの方に顔を向けると、不可解だとでも言いたげに眉をしかめている。
冷たい声と言い方に、自分が言われた訳でもないのに、びくっとしてしまう。


