「で、考え直してくれた? 三崎さんも来てよ、食事会」
スタンバイの時間中、客室乗務部の一画で待機していた時から、なぜか私を本社の食事会に誘ってくる。
桐島さんは、仕事はできるけれど、プライベートであまりいい噂を聞かない。
食事会の話だって、どこまで本当か、私は怪しいと思っている。
今まで仕事以外で話したことなんてないのに、どうしてこんなに熱心に私を誘うのだろう。
「私は終わりましたが、桐島さんはまだ仕事中では?」
勤務時間に、社員の大勢いるオフィスで交わすような会話ではないと思う。
「社員同士の親睦を深めようって話なんだから仕事中に話しても構わないだろう?」
一見柔らかな、でも私からすると若干胡散臭くも感じる笑みを浮かべ、桐島さんが言う。
内心イラッとしたが、仕事柄、感情と表情が直結していないことに感謝したくなる。軽く咳払いをして、私も答えた。
「先ほども言いましたけれど、その日は本当に用事があるんです。申し訳ありません」
「用事って? ひょっとしてデートとか?」
「……っ、違います。友人と約束してるんです」
「友人なんて言って、本当は彼氏なんじゃないの?」
スタンバイの時間中、客室乗務部の一画で待機していた時から、なぜか私を本社の食事会に誘ってくる。
桐島さんは、仕事はできるけれど、プライベートであまりいい噂を聞かない。
食事会の話だって、どこまで本当か、私は怪しいと思っている。
今まで仕事以外で話したことなんてないのに、どうしてこんなに熱心に私を誘うのだろう。
「私は終わりましたが、桐島さんはまだ仕事中では?」
勤務時間に、社員の大勢いるオフィスで交わすような会話ではないと思う。
「社員同士の親睦を深めようって話なんだから仕事中に話しても構わないだろう?」
一見柔らかな、でも私からすると若干胡散臭くも感じる笑みを浮かべ、桐島さんが言う。
内心イラッとしたが、仕事柄、感情と表情が直結していないことに感謝したくなる。軽く咳払いをして、私も答えた。
「先ほども言いましたけれど、その日は本当に用事があるんです。申し訳ありません」
「用事って? ひょっとしてデートとか?」
「……っ、違います。友人と約束してるんです」
「友人なんて言って、本当は彼氏なんじゃないの?」


