一台も停まっていないタクシー乗り場を横目に、青柳さんが言う。
「お気遣いありがとうございます。まだ電車もある時間ですし、私なら大丈夫です」
気持ちはありがたいけれど、さすがに前回のシカゴステイから青柳さんに甘えすぎだ。
「俺は別に構わないよ。君もどうせ似たようなところに住んでるんだろ」
青柳さんが自分の住む町の名を言う。彼の言う通り、私も最寄りの駅が同じだった。
航空会社の人間が多く住んでいることで知られている町だ。
「やっぱり通り道だよ。送る」
「……ありがとうございます」
せっかくの申し出をこれ以上断るのも警戒しているみたいで悪いかなと思い、結局乗せてもらうことにした。
青柳さんの車は、国産のSUVだった。掃除も行き届いていて、まるで新車のようにピカピカだ。
汚さないように気を付けて、助手席に座らせてもらう。
「音楽かけていいかな。うるさくない?」
「大丈夫ですよ」
沈黙になるのも気まずいし、音楽がかかっているくらいがたぶんちょうどいい。
それに、青柳さんがどういうものを聞くのかちょっと興味がある。
流れて来たのは、私は知らないバンドサウンドだった。
「洋楽ですか?」
「お気遣いありがとうございます。まだ電車もある時間ですし、私なら大丈夫です」
気持ちはありがたいけれど、さすがに前回のシカゴステイから青柳さんに甘えすぎだ。
「俺は別に構わないよ。君もどうせ似たようなところに住んでるんだろ」
青柳さんが自分の住む町の名を言う。彼の言う通り、私も最寄りの駅が同じだった。
航空会社の人間が多く住んでいることで知られている町だ。
「やっぱり通り道だよ。送る」
「……ありがとうございます」
せっかくの申し出をこれ以上断るのも警戒しているみたいで悪いかなと思い、結局乗せてもらうことにした。
青柳さんの車は、国産のSUVだった。掃除も行き届いていて、まるで新車のようにピカピカだ。
汚さないように気を付けて、助手席に座らせてもらう。
「音楽かけていいかな。うるさくない?」
「大丈夫ですよ」
沈黙になるのも気まずいし、音楽がかかっているくらいがたぶんちょうどいい。
それに、青柳さんがどういうものを聞くのかちょっと興味がある。
流れて来たのは、私は知らないバンドサウンドだった。
「洋楽ですか?」


