「なんでこんなに勝手なことばっかりするんだろ……」
深いため息を吐いて、その場で項垂れた。
しかも最悪なことに、母からの電話に出ている間に、タクシーは一台もいなくなってしまった。
仕方がない。やはりタクシーは諦めて、電車で帰ることにしよう。駅に向かって歩き出そうとした時だった。
「三崎さん」
「……青柳さん、お疲れさまです」
いつの間にか、私の後ろには青柳さんが立っていた。
彼の顔を見るのは、前回シカゴ線で一緒になった時以来。約二ヶ月ぶりだ。
なんだか気まずそうな青柳さんの顔を見て察してしまう。
「ひょっとして、聞こえてました?」
「ああ、聞くつもりはなかったんだが、聞こえてきたというか……。悪い」
スマホ越しでも聞こえてしまうくらい、母の声が大きいのがいけないのだ。以前も近くにいた麻衣に話の内容が丸聞こえだった。
「なんというか、君も大変そうだな」
「4連勤明けなんですが、今ので疲れが倍増しました」
今から重いスーツケースを引っ張って、電車に乗って帰るだなんて想像したくもない。
「よかったら送ろうか。俺、今日は車で来てるんだ。本当はタクシーで帰るつもりだったんだろう?」
深いため息を吐いて、その場で項垂れた。
しかも最悪なことに、母からの電話に出ている間に、タクシーは一台もいなくなってしまった。
仕方がない。やはりタクシーは諦めて、電車で帰ることにしよう。駅に向かって歩き出そうとした時だった。
「三崎さん」
「……青柳さん、お疲れさまです」
いつの間にか、私の後ろには青柳さんが立っていた。
彼の顔を見るのは、前回シカゴ線で一緒になった時以来。約二ヶ月ぶりだ。
なんだか気まずそうな青柳さんの顔を見て察してしまう。
「ひょっとして、聞こえてました?」
「ああ、聞くつもりはなかったんだが、聞こえてきたというか……。悪い」
スマホ越しでも聞こえてしまうくらい、母の声が大きいのがいけないのだ。以前も近くにいた麻衣に話の内容が丸聞こえだった。
「なんというか、君も大変そうだな」
「4連勤明けなんですが、今ので疲れが倍増しました」
今から重いスーツケースを引っ張って、電車に乗って帰るだなんて想像したくもない。
「よかったら送ろうか。俺、今日は車で来てるんだ。本当はタクシーで帰るつもりだったんだろう?」


