「よかったら一緒に食事でも? ホテルの中にも周辺にも、よさそうなレストランがあったよな」
「そうですね……」
一日一緒にいて、青柳さんの人となりが分かった今、魅力的なお誘いではある。きっと楽しい時間を過ごせるはず。
「お誘いは嬉しいのですが、蓮見さんのことも気になるので、今日はやめておきます」
連絡を入れてみて、必要なものがあれば買って様子を見に行きたい。
そう言うと、青柳さんは「そうだな、それがいい」と言ってくれた。
「お店に寄っていくので、私はここで」
宿泊しているホテルまであと3ブロックというところで私が切り出すと、青柳さんは驚いた顔をした。
「え、一緒に行くよ」
「……やめておいた方がいいと思います」
首を振る私を見て思い当たることがあったのか、青柳さんが頷く。
「わかった」
青柳さんと一緒にいるところをもし万が一クルーに見られたら、厄介なことになる。
後ろめたいことなんて何もないけれど、スムーズに仕事をするためにも、ここは慎重になった方がいいと思う。
「今日は本当にありがとうございました」
「俺も楽しかったよ。また帰りの便で」
「はい」
「三崎さん」
頭を下げて歩き出した私を、青柳さんが呼び止める。
「君はまだ……いや、なんでもない」
何を言おうとしたのだろう。首を傾げる私に向かって、青柳さんが手を振る。
それ以上話を続ける気配がなかったので、私は手を振り返し、再び歩き出した。
「そうですね……」
一日一緒にいて、青柳さんの人となりが分かった今、魅力的なお誘いではある。きっと楽しい時間を過ごせるはず。
「お誘いは嬉しいのですが、蓮見さんのことも気になるので、今日はやめておきます」
連絡を入れてみて、必要なものがあれば買って様子を見に行きたい。
そう言うと、青柳さんは「そうだな、それがいい」と言ってくれた。
「お店に寄っていくので、私はここで」
宿泊しているホテルまであと3ブロックというところで私が切り出すと、青柳さんは驚いた顔をした。
「え、一緒に行くよ」
「……やめておいた方がいいと思います」
首を振る私を見て思い当たることがあったのか、青柳さんが頷く。
「わかった」
青柳さんと一緒にいるところをもし万が一クルーに見られたら、厄介なことになる。
後ろめたいことなんて何もないけれど、スムーズに仕事をするためにも、ここは慎重になった方がいいと思う。
「今日は本当にありがとうございました」
「俺も楽しかったよ。また帰りの便で」
「はい」
「三崎さん」
頭を下げて歩き出した私を、青柳さんが呼び止める。
「君はまだ……いや、なんでもない」
何を言おうとしたのだろう。首を傾げる私に向かって、青柳さんが手を振る。
それ以上話を続ける気配がなかったので、私は手を振り返し、再び歩き出した。


