「いや、気に入ってたみたいだから。邪魔するのもな、と思って」
その間、ずっと近くで待っていてくれたのだろう。青柳さんの気づかいに申し訳なくなる。
「それに、ずっとここにいたわけじゃないよ。はい、これ」
青柳さんが手渡したのは、結構な厚みのある一冊の本。
「なんですか、これ」
「シャガールの作品集。これを買いに出てたけど、帰って来た後も三崎さんが微動だにしてなくて笑ったよ」
私が夢中になっている間に、館内のミュージアムショップまで行って購入していたらしい。本当に全然気がつかなかった。
「い、いただけませよ」
かなり立派な画集だから、お値段も張るだろう。今日一日お世話になった上にプレゼントまで、さすがにもらえない。
「受け取ってくれないと無駄になる。君が新しい世界に一歩踏み出した記念に、もらってくれないか。なんなら今日の日付と俺のサインも入れようか?」
「そこまでは大丈夫です!」
青柳さんって、こんなジョークも言う人なんだ。きれいな顔から聞き間違いかと思うようなジョークが出て来て、ちょっと驚く。
「それじゃ、お言葉に甘えていただきます。ちなみにサインは不要です」
その間、ずっと近くで待っていてくれたのだろう。青柳さんの気づかいに申し訳なくなる。
「それに、ずっとここにいたわけじゃないよ。はい、これ」
青柳さんが手渡したのは、結構な厚みのある一冊の本。
「なんですか、これ」
「シャガールの作品集。これを買いに出てたけど、帰って来た後も三崎さんが微動だにしてなくて笑ったよ」
私が夢中になっている間に、館内のミュージアムショップまで行って購入していたらしい。本当に全然気がつかなかった。
「い、いただけませよ」
かなり立派な画集だから、お値段も張るだろう。今日一日お世話になった上にプレゼントまで、さすがにもらえない。
「受け取ってくれないと無駄になる。君が新しい世界に一歩踏み出した記念に、もらってくれないか。なんなら今日の日付と俺のサインも入れようか?」
「そこまでは大丈夫です!」
青柳さんって、こんなジョークも言う人なんだ。きれいな顔から聞き間違いかと思うようなジョークが出て来て、ちょっと驚く。
「それじゃ、お言葉に甘えていただきます。ちなみにサインは不要です」


