二人で過ごした部屋をぐるりと見回す。
凱斗さんと一緒にご飯を食べたり、映画を観たり、時には彼のトレーニングにつきあったり。
四六時中一緒にいたわけではないけれど、凱斗さんとの生活はとても楽しかった。
ここでの生活も、もう終わるのかと思うと寂しくてたまらない。
「俺も、蒼羽に謝りたいことがある」
膝の上で組んだ両手をきゅっと握ると、凱斗さんが先に口を開いた。
「謝りたいこと?」
「蒼羽にキスしたこと」
やっぱり彼は、後悔していたんだ。謝りたいと言われて、目の前が真っ暗になる。
「婚約者だって宣言した時も、結婚を決めたときも、思えば俺はいつも強引で……。蒼羽の気持ちも確かめずあんなこと……」
「そのことは、もういいんです」
だって私は、嫌じゃなかった。凱斗さんから求められたみたいで、嬉しかった。
「よくないよ。だって蒼羽は他に好きな人がいるのに」
凱斗さんの言葉に、ふと違和感を感じて顔を上げる。凱斗さん、今なんて言ったの?
「ほかに?」
「そうだよ、好きな人ができたんだろう。蒼羽の話ってそのことじゃないのか……?」
「ちっ、違います!」
凱斗さん、なんだか大きな勘違いをしている?
「違うって?」
「そうです、違います。私が好きなのは、凱斗さんです!」
凱斗さんと一緒にご飯を食べたり、映画を観たり、時には彼のトレーニングにつきあったり。
四六時中一緒にいたわけではないけれど、凱斗さんとの生活はとても楽しかった。
ここでの生活も、もう終わるのかと思うと寂しくてたまらない。
「俺も、蒼羽に謝りたいことがある」
膝の上で組んだ両手をきゅっと握ると、凱斗さんが先に口を開いた。
「謝りたいこと?」
「蒼羽にキスしたこと」
やっぱり彼は、後悔していたんだ。謝りたいと言われて、目の前が真っ暗になる。
「婚約者だって宣言した時も、結婚を決めたときも、思えば俺はいつも強引で……。蒼羽の気持ちも確かめずあんなこと……」
「そのことは、もういいんです」
だって私は、嫌じゃなかった。凱斗さんから求められたみたいで、嬉しかった。
「よくないよ。だって蒼羽は他に好きな人がいるのに」
凱斗さんの言葉に、ふと違和感を感じて顔を上げる。凱斗さん、今なんて言ったの?
「ほかに?」
「そうだよ、好きな人ができたんだろう。蒼羽の話ってそのことじゃないのか……?」
「ちっ、違います!」
凱斗さん、なんだか大きな勘違いをしている?
「違うって?」
「そうです、違います。私が好きなのは、凱斗さんです!」


