「ご案内いたします。この飛行機は五分後に最終の着陸態勢に入ります――」
全てのサービスを終え、私達CAも担当ポジションのジャンプシートに座る。
機窓から見る景色は、目も眩らみそうな晴天。
私の気持ちとは正反対の天気に、一瞬だけ目をつむる。
目を開けると、受け持ちであるファーストクラスへ戻ろうとしている蓮見さんと目が合った。
何か言いたそうにしていたけれど、そういうわけにもいかず、蓮見さんはカーテンの向こうへ消えて行った。
お客様のお見送りも終わり、クルー全員でシカゴ・オヘア空港に降り立つ。
複雑な気持ちで、私はAJA便の到着口である『ターミナル5』の看板を眺めた。
今回のフライトは、なんの偶然か蓮見さんも一緒だ。
蓮見さんの乗務は、半年に一度。もうあれから半年経ったのかと実感する。
嵐のような半年だった。
凱斗さんと初めてフライトで一緒になったのも、ここシカゴ・オヘア空港だった。
コックピットで交わした初めての会話。
一緒に回ることになったシカゴ美術館。
これまで『苦手な人』だった凱斗さんの印象は、その日を境にガラッと変わった。
ちょっと前まで、見知らぬ同士だった私たち。
それがひょんなことから『婚約者』を名乗り、両家の許しを得て結婚。
一緒に暮らすようにまでなったのに、本当の私たちの関係は、実は何も変わっていない。
私の凱斗さんへの気持ちは、すっかり変わってしまったけれど……。
全てのサービスを終え、私達CAも担当ポジションのジャンプシートに座る。
機窓から見る景色は、目も眩らみそうな晴天。
私の気持ちとは正反対の天気に、一瞬だけ目をつむる。
目を開けると、受け持ちであるファーストクラスへ戻ろうとしている蓮見さんと目が合った。
何か言いたそうにしていたけれど、そういうわけにもいかず、蓮見さんはカーテンの向こうへ消えて行った。
お客様のお見送りも終わり、クルー全員でシカゴ・オヘア空港に降り立つ。
複雑な気持ちで、私はAJA便の到着口である『ターミナル5』の看板を眺めた。
今回のフライトは、なんの偶然か蓮見さんも一緒だ。
蓮見さんの乗務は、半年に一度。もうあれから半年経ったのかと実感する。
嵐のような半年だった。
凱斗さんと初めてフライトで一緒になったのも、ここシカゴ・オヘア空港だった。
コックピットで交わした初めての会話。
一緒に回ることになったシカゴ美術館。
これまで『苦手な人』だった凱斗さんの印象は、その日を境にガラッと変わった。
ちょっと前まで、見知らぬ同士だった私たち。
それがひょんなことから『婚約者』を名乗り、両家の許しを得て結婚。
一緒に暮らすようにまでなったのに、本当の私たちの関係は、実は何も変わっていない。
私の凱斗さんへの気持ちは、すっかり変わってしまったけれど……。


