テーブルには、すでに用意した朝食が並んでいる。
食事をとるために椅子に座ろうとした私に、凱斗さんはすまなそうな顔で言った。
「悪いけど、今日は先に行く」
「朝食はいいんですか?」
「ああ。……その、あまり時間がないんだ」
たぶん、嘘なんだろうな。
昨日の今日で、食事中私と顔を突き合わせるのが、気が進まないんだ。
「わかりました。いってらっしゃい」
見送ろうかと思ったけれど、玄関先まで着いていくのも凱斗さんも気まずいだろうと思って、私は席を立たなかった。
「……ああ、行ってくる」
そう言って、凱斗さんは出て行った。ドアが閉まる音がして、大きく息を吐き出す。
こんなにギクシャクするなんて、気まずいったらない。
昨夜のあれは、なんだったのだろう。
キスをしたのは、凱斗さんからだった。どうして、あんなことを?
過酷な体験から解放されて、気持ちが昂っていたの?
……雰囲気に流されただけ? そこに気持ちはなかったの?
「凱斗さんも私と同じ気持ちなんだったらいいのに……」
思わず口をついて出た言葉に、そんなわけないと首を振る。
食事をとるために椅子に座ろうとした私に、凱斗さんはすまなそうな顔で言った。
「悪いけど、今日は先に行く」
「朝食はいいんですか?」
「ああ。……その、あまり時間がないんだ」
たぶん、嘘なんだろうな。
昨日の今日で、食事中私と顔を突き合わせるのが、気が進まないんだ。
「わかりました。いってらっしゃい」
見送ろうかと思ったけれど、玄関先まで着いていくのも凱斗さんも気まずいだろうと思って、私は席を立たなかった。
「……ああ、行ってくる」
そう言って、凱斗さんは出て行った。ドアが閉まる音がして、大きく息を吐き出す。
こんなにギクシャクするなんて、気まずいったらない。
昨夜のあれは、なんだったのだろう。
キスをしたのは、凱斗さんからだった。どうして、あんなことを?
過酷な体験から解放されて、気持ちが昂っていたの?
……雰囲気に流されただけ? そこに気持ちはなかったの?
「凱斗さんも私と同じ気持ちなんだったらいいのに……」
思わず口をついて出た言葉に、そんなわけないと首を振る。


