そのまま見守っていると、非常用口が空いて、脱出スライドが下りて来た。
混乱している様子はなく、次々に乗客が滑り降りてくる。
エンジンからの出火は、広がる前に消防車が消してくれた。
しばらくして、乗員乗客全員脱出に成功し、けが人も出さずにすんだとの報告を受けた。
「よかった……」
「青柳さん!」
脱力して思わず座り込む私を、蓮見さんが抱える。
「申し訳ありません。力が抜けてしまって」
「無理もないわ。どこか掛けられるところに行きましょう」
スタンバイの際に待機場所として使われている、休憩スペースまで、蓮見さんが連れて行ってくれた。
「貧血かしら。救護室で休む?」
「でもまだデブリーフィングが」
「体調不良なのよ。それは他のクルーに任せて」
「少し休めば大丈夫です。……5246便のクルーを、凱斗さんを出迎えたいので」
蓮見さんが貸してくれていた手をきゅっと握る。私の顔色を見て問題ないと判断したのだろう。
「わかったわ。ただし、具合が悪くなったらすぐに呼ぶこと。いいわね」
「わかりました」
デブリーフィングを終えた後も、このままオフィスにいることを許された。
混乱している様子はなく、次々に乗客が滑り降りてくる。
エンジンからの出火は、広がる前に消防車が消してくれた。
しばらくして、乗員乗客全員脱出に成功し、けが人も出さずにすんだとの報告を受けた。
「よかった……」
「青柳さん!」
脱力して思わず座り込む私を、蓮見さんが抱える。
「申し訳ありません。力が抜けてしまって」
「無理もないわ。どこか掛けられるところに行きましょう」
スタンバイの際に待機場所として使われている、休憩スペースまで、蓮見さんが連れて行ってくれた。
「貧血かしら。救護室で休む?」
「でもまだデブリーフィングが」
「体調不良なのよ。それは他のクルーに任せて」
「少し休めば大丈夫です。……5246便のクルーを、凱斗さんを出迎えたいので」
蓮見さんが貸してくれていた手をきゅっと握る。私の顔色を見て問題ないと判断したのだろう。
「わかったわ。ただし、具合が悪くなったらすぐに呼ぶこと。いいわね」
「わかりました」
デブリーフィングを終えた後も、このままオフィスにいることを許された。


