翌日、凱斗さんは早朝のフライトで、私が寝ている間に家を出ていた。
いつもなら遠慮がちに私の部屋のドアをノックして、「いってきます」を言ってくれるのに。
「今日は声もかけてくれなかったな……」
昨日の今日で、許してもらえるはずがないのだ。
いつも通りの朝を望むなんて、なんて図々しいの、私。
せめて仕事だけは、嘘偽りのない心からの笑顔で頑張ろう。
気合を入れて、ベッドから飛び出した。
一日のフライトを終えて、仲間とデブリーフィングのためにオフィスに入った時だった。
なんだかいつもより騒がしい。
「なにかあったんですか?」
先に入っていた、別のグループのCAに聞いてみる。
「私も詳しいことはわからないのですけど、着陸のために降下中だったAJA機のエンジンから出火したみたいで」
エンジンからの出火? それは重大なインシデントだ。
話を聞いたCA達が一斉に窓際へ駆け寄る。ここからは、滑走路が見える。
「あれかしら?」
さっき状況を教えてくれたCAが上空を指さす。AJA機の片方のエンジンから出火しているのが見えた。
「どうも仁川からの便みたい。AJ5246便ですって」
いつもなら遠慮がちに私の部屋のドアをノックして、「いってきます」を言ってくれるのに。
「今日は声もかけてくれなかったな……」
昨日の今日で、許してもらえるはずがないのだ。
いつも通りの朝を望むなんて、なんて図々しいの、私。
せめて仕事だけは、嘘偽りのない心からの笑顔で頑張ろう。
気合を入れて、ベッドから飛び出した。
一日のフライトを終えて、仲間とデブリーフィングのためにオフィスに入った時だった。
なんだかいつもより騒がしい。
「なにかあったんですか?」
先に入っていた、別のグループのCAに聞いてみる。
「私も詳しいことはわからないのですけど、着陸のために降下中だったAJA機のエンジンから出火したみたいで」
エンジンからの出火? それは重大なインシデントだ。
話を聞いたCA達が一斉に窓際へ駆け寄る。ここからは、滑走路が見える。
「あれかしら?」
さっき状況を教えてくれたCAが上空を指さす。AJA機の片方のエンジンから出火しているのが見えた。
「どうも仁川からの便みたい。AJ5246便ですって」


