自分にも厳しいんだろうけれど、他人にも厳しい。凱斗さんのことは、冷たい人だと思っていた。
でも、そうじゃなかった。
凱斗さんの本当の姿を知った今、不思議に思って聞いてみたことがある。
「凱斗さんはどうして、告白してくる女性達にあんなに冷たい態度を取っていたんですか?」
「……そういえば、蒼羽には何度も見られてたんだったな」
ちょっとだけ気まずそうな顔をして、凱斗さんが答えた。
「気持ちに応えるつもりもないのに、中途半場に優しいのはいけないと思ったんだ。嫌われてでも冷たい態度を取ってきっぱり断った方が、彼女らも早く次の恋に目を向けられるだろう」
つまり女性達を思って、敢えての行動だったということだ。
凱斗さんらしい、一見そうとはわからない不器用な優しさだなと思う。
「そういうところも好きなんだよなぁ……」
「なにひとりごとでものろけてんのよ」
乗務員用のレターボックスの前でため息をついていると、いきなり肩を叩かれた。
「ま、麻衣!」
まさか声に出てるとは思わなかった。真っ赤になる私を見てニヤニヤしている。
「お疲れ、蒼羽。もう手首は大丈夫なの?」
「もうすっかり。ありがとう心配してくれて」
「青柳さんはちゃんと蒼羽のこと見てくれた?」
「それは、うん。しっかり見てもらった」
「それならよかった」
でも、そうじゃなかった。
凱斗さんの本当の姿を知った今、不思議に思って聞いてみたことがある。
「凱斗さんはどうして、告白してくる女性達にあんなに冷たい態度を取っていたんですか?」
「……そういえば、蒼羽には何度も見られてたんだったな」
ちょっとだけ気まずそうな顔をして、凱斗さんが答えた。
「気持ちに応えるつもりもないのに、中途半場に優しいのはいけないと思ったんだ。嫌われてでも冷たい態度を取ってきっぱり断った方が、彼女らも早く次の恋に目を向けられるだろう」
つまり女性達を思って、敢えての行動だったということだ。
凱斗さんらしい、一見そうとはわからない不器用な優しさだなと思う。
「そういうところも好きなんだよなぁ……」
「なにひとりごとでものろけてんのよ」
乗務員用のレターボックスの前でため息をついていると、いきなり肩を叩かれた。
「ま、麻衣!」
まさか声に出てるとは思わなかった。真っ赤になる私を見てニヤニヤしている。
「お疲れ、蒼羽。もう手首は大丈夫なの?」
「もうすっかり。ありがとう心配してくれて」
「青柳さんはちゃんと蒼羽のこと見てくれた?」
「それは、うん。しっかり見てもらった」
「それならよかった」


