大きく深呼吸をして、鏡の前に立つ。
背中までの染めたことのない黒髪を、サービス中に零れないようがっちりと固めた夜会巻き。
しっかりめだけれど、清潔感を損なわないよう心掛けたメイク。
指先は淡いピンクのネイル。お客様を傷つけるなんてことがないよう、時間とお金をかけて手入れをしている。
左手の薬指には、美しい輝きを放つマリッジリング。それに、両耳にきらめくパールのビアス。
思いもよらなかった凱斗さんからのバースデープレゼント、ホワイトパールのピアスは、何も付けていない時より、顔周りを華やかにしてくれる気がする。
私にとってアクセサリーとは、家族から贈られたり、頑張ったご褒美に自分で自分にプレゼントするものだった。
誰かが自分を思って選んでくれたものを身に着けることが、こんなにも心躍ることだったなんて。
正直にそう言うと、凱斗さんはなんだか複雑そうな顔をしていたけれど、「こんなに喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」と言っていた。
「蒼羽、もう出る?」
Tシャツにジーンズと、ラフなスタイルの凱斗さんが、洗面所に顔を出す。
今日から彼は二日間のオフらしい。
数か月に一度の審査が落ち着いたので、今回のオフはゆっくり体を休めると言っていた。
「占領しちゃってすみません。もう終わりました!」
ドライヤーやヘアケア用品を仕舞って、廊下に出る。
「急かした訳じゃないから……」
そこまで言って、凱斗さんが動きを止めた。
「どうかしました?」
「いや……、ピアス着けてくれたんだ。よく似合ってる」
「ありがとうございます……」
ストレートに褒められて、照れてしまう。
「出かけるんですか?」
ゆっくりすると言っていたのに、凱斗さんはいつの間にか部屋着から着替えている。
背中までの染めたことのない黒髪を、サービス中に零れないようがっちりと固めた夜会巻き。
しっかりめだけれど、清潔感を損なわないよう心掛けたメイク。
指先は淡いピンクのネイル。お客様を傷つけるなんてことがないよう、時間とお金をかけて手入れをしている。
左手の薬指には、美しい輝きを放つマリッジリング。それに、両耳にきらめくパールのビアス。
思いもよらなかった凱斗さんからのバースデープレゼント、ホワイトパールのピアスは、何も付けていない時より、顔周りを華やかにしてくれる気がする。
私にとってアクセサリーとは、家族から贈られたり、頑張ったご褒美に自分で自分にプレゼントするものだった。
誰かが自分を思って選んでくれたものを身に着けることが、こんなにも心躍ることだったなんて。
正直にそう言うと、凱斗さんはなんだか複雑そうな顔をしていたけれど、「こんなに喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」と言っていた。
「蒼羽、もう出る?」
Tシャツにジーンズと、ラフなスタイルの凱斗さんが、洗面所に顔を出す。
今日から彼は二日間のオフらしい。
数か月に一度の審査が落ち着いたので、今回のオフはゆっくり体を休めると言っていた。
「占領しちゃってすみません。もう終わりました!」
ドライヤーやヘアケア用品を仕舞って、廊下に出る。
「急かした訳じゃないから……」
そこまで言って、凱斗さんが動きを止めた。
「どうかしました?」
「いや……、ピアス着けてくれたんだ。よく似合ってる」
「ありがとうございます……」
ストレートに褒められて、照れてしまう。
「出かけるんですか?」
ゆっくりすると言っていたのに、凱斗さんはいつの間にか部屋着から着替えている。


