【欲しいもの、考えておいてね】
【了解】
麻衣からのメッセージにスタンプつきで返信する。
それとは入れ違いで、またメッセージの通知が来る。
フライトの合間に送ってきたのだろう。凱斗さんからだった。
【8月25日の夜は空けておいて。一緒に食事に行こう】
凱斗さんが指定した日付を見て、どきりとする。
この日が私の誕生日だって知っているんだろうか。
「当たり前だろう。知ってるよ」
仕事から帰った凱斗さんを、玄関で出迎える。
「なんで返事くれなかったの。都合悪い?」と聞かれて、動揺のあまり返信をするのを忘れていたことに気がついた。
「私、誕生日がいつか教えてませんでしたよね?」
「直接聞いてはいないけど、婚姻届に書いてただろう」
あの時に確認してたの? 私なんて、緊張で手が震えて自分の欄を埋めるので精いっぱいだったのに……。
「一応聞くけど、蒼羽は俺の誕生日がいつか知ってる?」


