偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「……プッ。アハハハハ!」

「えっ?」


急に笑い出した横川。

何がツボに入ったのかわからないくらい、お腹を抱えて大爆笑している。


「横川?大丈夫……?」

「ゴメンゴメン。いや、マジで、ツボに入ったわー。雫がまさか俺の事、好きだなんて思わなかったから」


そう言って横川はまだ笑っている。

……それがツボに入るくらいおかしい事なの?

予想外の反応に、私は戸惑うばかり。

しばらくひとりで笑った後、横川は笑いすぎて出た涙を拭いながら、言った。


「いや、マジでウケるわ。お前、本気で信じてたの?」

「……えっ?」


横川の言葉の意味がわからなくて、聞き返す。

すると、視聴覚室の前方の棚の影から、複数の人の姿が見えたと共に笑い声が上がった。