記憶の欠片

 ——そして、次の日。

 目を覚ますと、瞼が重い。

 鏡を見て、赤く腫れた目元に思わずため息が出る。

 コンシーラーで必死に隠して、マフラーを巻いて、家を出た。

 このまま家にいたら、きっと慧くんのことばかり考えてしまう。

 少しでも落ち着きたくて、傷ついた心を癒したくて、私はカフェに向かうことにした。

 ——あの、三湊くんが働いているカフェ。