記憶の欠片

 ——それから、月日は流れて。

 気づけば季節はすっかり夏休み真っ只中だった。

 朝から蝉が競うように鳴いていて、カーテン越しの光は容赦なく眩しい。

 夏休みに入る少し前のことを、ふと思い出す。