早いものであれから一ヶ月。 もともと順応性の高さに 定評があったあたし。 「もう何年も一緒にいる気がする」 そう言われることも しょっちゅうだ。 会話には困らなかったけど 読み書きできなかった この世界の文字も 簡単なものなら問題なくなった。 この世界のことも だいぶ覚えたしね。 なによりも嬉しかったのは 珍獣扱いされなくなったこと。 お城の人達も街の人達もみんな すっかりあたしの存在に 慣れちゃったみたい。