迷うことも考えることもなく

スタスタと歩いていた

レグザールの足がふいに止まる。



目の前には

今までで一番大きくて

豪奢な布の仕切り。



「ここだ。」



「うん。」



大丈夫か?

というふうにあたしを見下ろす

レグザールの目を真っ直ぐ見つめて

首を縦に動かす。