君の世界に入りたい

「ごめん!!」
「え!?何が?」
「普通いきなり被写体にしたいとか言われたら嫌だよね!本当にごめん!!」
「…ふっ…」

あまりにも表情がコロコロと変わるものだからおかしくてつい笑ってしまった。

「俺もいきなり綺麗だなんて言ったからお互い様だよ、腕組んで桜眺めればいいんだったっけ?」
「…うん!!!!」

今度は花が咲いたかのように綺麗に笑った。

カシャッ

人が減り、さっきまでの騒がしさがなくなった教室に1つの大きなシャッター音が鳴り響いた。

渡会のあの綺麗な瞳に、カメラに映る俺はどんな風なんだろう。

写真を見返しながら嬉しそうにしている渡会を眺めながらそんなことを考えていると間宮先生に記念撮影はいいが親御さんをあまり待たせるなよと言われてしまって2人で急いで教室を出た。

「見上くん!本当にありがとう!また明日ね!」
「うん、また明日」