君の世界に入りたい

結局夕暮れ時までお母さんの話に付き合うことになり、家に着いたのは晩ごはん時だった。

「ただいま」
「おかえり、遅かったじゃない」

俺のただいまの声でリビングから顔を出した母さんは少し怪訝そうな顔をしていた。それもそうか、これまでこんな時間に帰ったことなかったもんな、それに連絡も入れてなかったし。
別に、機嫌を取ろうと思ったわけではないけれど、手に持っていた紙袋を母さんに渡した。

「真白のご両親が帰ってきて、話をしてたらこんな時間に、これ海外のお土産だって」
「あら、それは悪いわね!どんな話をしてきたの?」
「別に、真白の話」
「ふーん、楽しかったんだ?」

母さんが嬉しそうに、楽しそうに俺に顔を近づけてきた。俺が友達の家族と仲良くするだけでそんなに嬉しいのか。

「ただいま〜どうしたの!?2人とも玄関で」

母さんと2人で話をしていると事務所から父さんが帰ってきた。玄関で立ち話をしている状況に驚いたのか、少し慌てた表情をしていた。