君の世界に入りたい

「とまあ、僕の話はこんな感じ!」

話を聞いた感じだとこないだ宿で会ったのはそのガキ大将とやらなのだろう。
でもどうしてそんな状況から今の高校を選んだんだろう。

「なんでうちの高校来たの?」

俺の質問に驚いた真白は頬をリンゴのように真っ赤に染め、俯いた。

「悪い、良くないこと聞いた」
「違う!僕が今の高校を選んだ理由は綾人くんなんだよ!細かい話は言わないけど」
「…俺?」
「うん、僕の氷を溶かしてくれたのは綾人くんなんだよ」

頬を真っ赤に染め、慌てたかと思えば今度はこちらが恥ずかしくなるくらい優しく、温かい笑みを浮かべた。

俺はこのいろんな面を持っている真白の顔が好きだ。
そして、このいろんな面を出せる真白の性格が好きだ。

やっぱり、好きだな。


2人で2人だけの世界に浸っているとガチャリと玄関の扉が開く音がした。
ご両親は海外って言ってたし、お兄さんかな。

「真白ー!帰ったよー!」

女性の声だ。