君の世界に入りたい

合宿中のあの件は俺と真白、そして羽山と先生だけの秘密として、隠されることになった。羽山は俺たちだけの秘密ってなんか仲のいい響きでいいなとか言って前よりグイグイと来るようになったけれど、あまり悪い気はしなくなった。

そして今日は真白の過去の話を聞きに、真白の家に来ている。
大きめの平屋、玄関を入ると廊下を挟んで向かい合う形で2つの部屋があり片方の部屋に案内された。部屋にはいると落ち着いた色の壁紙に、緑色のカーテン、棚に並べられた沢山のアルバムにカメラ、真白そのものを感じさせるような部屋だった。 

「ごめんね、ごちゃごちゃしてて」
「うんん、こういう部屋好きだ」
「そっか!」

真白はあの件からどことなくずっと上の空でいるようだった、思い出したくもないような過去なんだろうな。

「真白、無理に今日話さなくても大丈夫だよ」
「うんん、僕が話したいんだ」
「そう、じゃあ聞く」

それから真白はぽつりぽつりと話し出した、今の真白が出来上がるまでの氷河期の真白の話を。