君の世界に入りたい

真白は先生に任し、羽山と2人で部屋へと歩き出した。

「見上、水いる?」
「…ありがと、悪い変なとこ見せて」
「ほんとだよ、ほんとに怖かったんだから」
「悪い」
「でも見上は渡会のためにキレたんだろ?それは正義感が強いってことだからいいと思うぞ〜まあ怖すぎるのは良くないかもだけど」
「…悪い」

俺は謝るしかなかった。
部屋まで続く廊下はこんなに長かっただろうか、怯えてる真白をさらに怖がらせ関係のない羽山まで怖がらせた。それに今頃先生だって大変な思いをしているに違いない。
どうして俺はいつもこうなんだろう。

「綾人くん!!」

沈んでいく俺に刺さるように明るい声が届いた。廊下の床とにらめっこしていた顔を上げ振り返ると肩で息をする真白の姿があった。

「真白!大丈夫だったか?!悪い、怖がらせて」
「綾人くんは何も怖くなかったよ?むしろかっこよかった!」

真白はいつも通りの可愛らしい明るい笑顔で俺をかっこよかったと言った。