君の世界に入りたい

後ろをつけていたことがバレるとか、俺が怪我するかもとかそんなことは全部もうどうでもよくて、ただ真白を守りたいの一心で飛び出した。

「馬鹿か!お前今真白に何しようとした!?」
「はあー?何真白一人じゃなかったの?」
「綾人くん!?」

まずい、心の奥底にあった火山が噴火して熱い熱いマグマに全部飲み込まれそうだ。

「てか、腕痛いんだけど、離してくんね?慰謝料請求するよ?」
「うるさい、黙れ」

耐えろ、真白の前なんだから。怖いことをされて怯えてる真白の前なんだから。

「見上!」

間宮先生の声だ。落ち着け、落ち着け俺。

「見上、落ち着けとりあえず手離せ」
「…ごめん先生」
「いいの。いいの!とりあえずお前は羽山と部屋戻ってろ」
「でも真白が!」

俺と向かい合った先生は俺の肩をがっしりと掴んで優しく笑いかけてきた。

「俺が何とかするから、このままだとお前が悪役になっちゃうぞ〜」
「…わかりました」